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蟹の泡 5





どうかお願い 一日でもながく

あなたを好きでいさせてください








愛情は時に

史上最強のエゴイズムになる





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by cheshire335 | 2005-12-12 22:12 | 蟹のあぶく

蟹の泡 3





祈ることを忘れて
歩くことを忘れて



花びらのようにひとつずつ
みんな失くしてしまえたら
どんなに楽になれるだろうと



あきれるほどに身軽になってしまうことを
くるおしいほどに畏れてるくせに



叶えるつもりのないことばかりを
くりかえし思い描くだけ





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散る花のように震えては
散る花のように夢を見る

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by cheshire335 | 2005-10-06 15:52 | 蟹のあぶく

蟹の泡 2




咲かぬ花あれど 散らぬ花はなし



花は咲き 花は散る

また花は咲き また散ることの繰り返し



そんなあたりまえのことが 嗚呼

なぜこんなに心を打つのだろう

なぜこんなに胸が痛むのだろう




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あたりまえなんて ほんとうは

どこにもありはしないから

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by cheshire335 | 2005-08-10 15:09 | 蟹のあぶく

蟹の泡 1




きれいな言葉を知りすぎて
自分の言葉を忘れてしまった


容易い道を選んでばかりで
自分の道さえ忘れてしまった


こだわることが多すぎて
忘れたものが多すぎて


もう一歩だって進めはしないと思った


ましてや自分が来た道を
辿って戻ることさえも・・・






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by cheshire335 | 2005-08-05 12:09 | 蟹のあぶく

所在



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        すべてに意味を  求めるなかれ
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by cheshire335 | 2005-07-14 11:22 | 蟹のハサミ



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突然の雨に降られるのが嫌で、365日、折りたたみ傘を持ち歩いていた時期があった。
それが役に立ったことなどありもしないのに、意固地なまでに持ち歩いた。

なぜそこまで頑ななのかといえば、遡ること十数年前、たった一度だけ出先で雨に降られ
それはもう景気よく芯までずぶ濡れになった・・・ただそれだけのことが原因なのだ。

一度きりの不運を延々と引き摺る私は、神経質なまでに用心深い。
というより、相当に執念深い。


そんな私もいつ頃からか、
「 これは明らかに降らないだろう 」 と思える日には傘を置いて出かけられるようになったものの
ずぶ濡れになって途方に暮れる自分を想像しては、一日中そわそわと落ち着けずにいる有り様。

こんな些細なことに囚われているとは・・・
少々、いや、かなり情けないぞ!と我がことながら思う。


ある雨の日。
ふと窓の外を眺めたら、結構な降りの中、ひらひらと紋白蝶が飛んでいた。
打ち付ける雨をものともせず、あの繊細な羽根でぐんぐんと力強く飛んでゆく。

なんだかちょっと、感動した。

そして “ じぶん ” の小ささに、なんだかちょっと凹んだ・・・
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by cheshire335 | 2005-07-09 13:10 | 蟹の呟き

休息



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いつか  どこか  とおく
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by cheshire335 | 2005-07-08 11:56 | 蟹のハサミ

紫陽花



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花、というものに、実のところあまり興味がない。
切り花はすぐにしおれてしまうからつまらないし、植木はすぐに “ 枯らして ” しまう・・・
花に関わることを 「 才能 」 とするならば、私にはそれが皆無であるらしい。

だけど、桜と紫陽花は別だ。
こんなに心惹かれるものはない。
どうしようもなく 花音痴 な私にさえも、季節を感じさせてくれる。

いつ咲くか、まだ咲かぬかと、散々ヤキモキさせられたかと思うと、
一気に咲いて一気に散る・・・それを 桜の醍醐味 とするならば、
紫陽花の醍醐味は “ 経過 ” を楽しめることだろう。

一雨ごとにうっすらと色づく様に、うっとりわくわくどきどきする。
そういえば紫陽花の花言葉は 「 移り気 」 だったか・・・
そしてまた、私の誕生花でもある。
皮肉にも (?)


季節を知らせる花でありながら、なぜか紫陽花は息が長い。
秋やら冬やらに咲いているのを見かけて ぎょっ!? とすることもしばしば。

実際、わたしの記憶の中にある 紫陽花の思い出 も時期はずれなものだ。
あれは、夏のおわり。


子どもの頃、友達の家で遊んだ帰り、彼女のお母さんが庭の紫陽花を一枝切ってくれた。
「 土に挿しておいたら根付くかも 」
そう言われて持ち帰ったものの、我が家はマンション住まい。
それでも一縷の望みを託し、いちばん大きな植木鉢に枝を挿した。

数日後、植木鉢の置いてあるベランダに、一匹の蝉が墜ちてきた。
夏のおわり、地上に墜ちた蝉の多くは二度と飛び立つことがない。
我が家のベランダに墜ちた蝉も例外ではなく、仰向けになったまま時折もがくばかり。
それを見て、子ども心に 「 ああ、これはもうダメだ・・・」 と感じた私は、
とにかく “ 木 ” に留まらせてやろう! と思ったのだ、なぜか。

そのとき “ 木 ” の役割をしてくれたのが、土に挿したばかりの紫陽花だったのだ。
ぐったりと横たわる(?)蝉を拾い上げ ( そういえばあの頃は虫に触れたのだなあ・・・ )
まあ、地面に転がってるよりはマシでしょうよ? などと語りかけながら、
紫陽花の枝に体を近付けると・・・しがみついたのだ、しっかりと。
そしてそのままじっとしていた、三日間くらい。

ある朝、蝉は紫陽花の根元に ぽとっ と落ちていた。
私はそのまま、紫陽花の根元に蝉を埋めた。


某小説では、桜の根元に死体が埋まっているらしいが、
私のイメージでは桜より紫陽花、そして死体は蝉の亡骸なのである。
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by cheshire335 | 2005-07-07 11:28 | 蟹の呟き



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どこへでも行ける

困惑するぐらい どこへでも
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by cheshire335 | 2005-07-07 11:19 | 蟹のハサミ

紅色一点



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きみにあげよう
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by cheshire335 | 2005-07-06 11:47 | 蟹のハサミ